東京女子医科大学病院 膠原病リウマチ痛風センター
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小児期発症SLEでは、ループス腎炎の併発が成人で約50%であるのに対して、90%以上と頻度が高く、多臓器に病変が起こり易く、進行が早い特徴があります。症状は発熱や倦怠感(だるさ)、皮疹、関節痛などで発症することが多いですが、なかには学校の検尿で尿蛋白や尿潜血の所見が見つかり診断につながることもあります。小学校高学年以上の女の子に多く発症がみられます。

かつて小児SLEの治療はステロイドのみでした。成長過程のこどもに長期にわたって高容量を投与すると成長障害(背がのびなくなる)など小児ならでの副作用が懸念されます。現在ではループス腎炎など臓器障害など重症度をしっかり見極めて評価したうえで、必要と判断された場合は免疫抑制剤を併用することで、維持するステロイド量を極力少なくするなどの工夫がされています。現在では、アザチオプリン(イムランなど)、タクロリムス(プログラフなど)、シクロスポリン(ネオーラルなど)、シクロフォスファミド(エンドキサンなど)が使われています。ミコフェノール酸モチフェル(セルセプト)は国内での承認が検討されています。

文責 宮前多佳子
2015年6月1日