東京女子医科大学病院 膠原病リウマチ痛風センター
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Association of elevated serum carbohydrate antigen 19-9 levels with extensive interstitial lung disease in patients with systemic sclerosis: A cross-sectional study

廣瀬 光先生の論文が、国際的な科学雑誌「Scientific Reports」に掲載されました。この研究は、全身性硬化症(SSc)に関連する間質性肺疾患(SSc-ILD)の診断において、血清中の糖鎖抗原19-9(CA19-9)レベルが有用な指標である可能性を探るものです。2010年から2021年にかけて東京女子医科大学病院に入院したSSc患者56名と健康な人32名の血清CA19-9レベルを比較しました。その結果、広範囲にわたる間質性肺疾患を有するSSc患者では、CA19-9レベルが有意に高く、このレベルは間質性肺疾患の領域と相関していました。肺機能との直接的な相関は見られませんでしたが、広範囲の疾患を診断するためのCA19-9のカットオフ値は19.8 U/mLで、感度64%、特異性82%でした。これらの発見は、SSc-ILDの広範囲の疾患を特定するためにCA19-9を有効なマーカーとして活用できる可能性を示唆しています。

Int J Rheum Dis. 2023 Nov 20. doi: 10.1111/1756-185X.14978. Epub ahead of print. PMID: 37983908.