東京女子医科大学病院 膠原病リウマチ痛風センター
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進行した関節リウマチの診断はそれほど難しいものではなく、病歴聴取と身体所見、単純X線のみでも診断が可能です。しかし関節リウマチの関節破壊は発症早期から生じ、治療の遅れにより骨破壊が進行するため、早期診断により早期に治療を開始することが重要です。血液検査による抗CCP抗体価の確認がもっとも感度と特異度の高い検査であるとされていますが、残念ながら現時点では確実に早期診断できる簡単な検査方法は存在しないため、病歴、身体所見、血液検査、画像検査などの結果を総合的に判断して診断する必要があります。2010年に報告されたACR/EULAR新分類基準も早期の治療開始を主眼においたものになっています。

画像検査で最も頻用されるものは「X線検査」ですが、最近は早期診断や病勢の経過を把握する目的で「関節超音波(関節エコー)検査」も重要視されるようになっています。

文責 猪狩勝則
2017年4月26日更新