「リウマチ性疾患先進的集学医療寄附研究部門」は、近年大きく変貌を遂げているリウマチ性疾患の治療について内科的側面および外科的側面の両面から研究をすすめる研究部門です。リウマチ性疾患には多くの疾患が含まれますが、その中でも特に関節リウマチを主要なターゲットに治療環境におけるエビデンスの構築を目指しています。このホームページでは私たちの研究活動について解説します。
リウマチ性疾患先進的集学医療寄附研究部門の設立の経緯と目的
「リウマチ性疾患先進的集学医療寄附研究部門」は東京女子医科大学医学部内科学講座膠原病リウマチ内科学分野を基幹部署とする寄付臨床研究部門です。前身となる本学附属膠原病リウマチ痛風センターを基幹部署とした「リウマチ性疾患薬剤疫学寄附研究部門」を発展的に解消する形で設立されました。近年、生物学的製剤や経口分子標的薬が関節リウマチをはじめとするリウマチ性疾患に次々と承認され、治療環境が大きく変貌を遂げる中で薬剤疫学研究の重要性が高まっています。同時に外科的治療も大きく変化しつつあります。そこで集学的に関節リウマチ治療を捉え、治療上のエビデンスの構築を目指して当部門が設置されました。
今後、当部門において、主要なリウマチ性疾患を対象とする全国規模の患者データベースの構築、多施設共同コホート研究、医師主導治験・臨床試験、国際共同臨床研究などを実施する研究体制が順次整備されることが期待されています。また、我が国のリウマチ性疾患の臨床研究水準および信頼性の確保・向上、有効かつ安全な治療法・治療戦略の開発に寄与貢献するため、当部門が中心となり、全国のリウマチ学若手研究者を対象に倫理的・科学的に質の高い臨床研究を実施するための啓発・教育活動も継続的に行っていく予定です。