東京女子医科大学膠原病リウマチ内科学講座では、大学院生を募集しています。リウマチ学、免疫学の基礎医学研究に興味のある方、臨床医学研究、疫学研究に興味のある方は、是非、私たちの仲間になって一緒に研究をしてみませんか。
魅力的なRheumatologyの世界
関節リウマチ、膠原病の治療には多くの分子標的治療薬が使用され、素晴らしい治療成績が発表されています。しかし、その病因はいまだ解明途上であり、多くの研究課題が残されています。また、臨床試験によってすぐれた治療成績が示されたものの、日常診療における有効性・安全性を高めるための知見や、医療経済的な検討は必ずしも十分とは言えません。
医局に隣接した研究室が自由に利用でき、
さまざまな実験を行うことができます。
当講座大学院では臨床教室のメリットを活かし 、ベッドサイドで生じた疑問を研究室に持ち帰り、リサーチクエスチョンを立ち上げる契機としています。そして、基礎医学研究では当講座専用の実験室 のベンチで細胞・分子・遺伝子レベルの解析を行い、臨床医学研究ではデータベースを構築し疫学的・統計学的解析を行って、リサーチクエスチョンに対する答えを探します。
研究指導は、海外留学経験のある指導者が中心となって行い、国内のみならず国際的にも高く評価される研究を行っています。研究成果は定期的なリサーチミーティングで発表し、他の研究者とのディスカッションを通じてより良い研究内容に修正していきます。また、日本リウマチ学会(JCR)、欧州リウマチ会議(EULAR)、米国リウマチ学会(ACR)などでも積極的に発表し、海外研究者との交流を深めています。
大学院と専門研修の両立
内科専門研修を東京女子医科大学で受けた場合
内科専門研修修了に必要な症例の経験速度によって、5年目(パターン1)あるいは6年目(パターン2)から大学院に入学することが可能です。入学者の内科専門研修、リウマチ専門研修の進捗状況を考慮して、研究の進め方を決めます。学位論文の作成の他に、大学院を卒業するために必要な講義と実習を受講する必要があります。
他施設で研修を受けた場合
リウマチ専門研修が終了していれば、そのまま大学院に入学できます。リウマチ専門研修の途中であれば、その進捗状況を考慮して入学時期を決定します。
リウマチ専門研修開始前であれば、リウマチ専門研修を開始し、1年間当科の病棟医を経験した後に、その進捗状況を考慮して2年目以降から大学院に入学できます。
さまざまな状況の方がいらっしゃると想定されますので、それぞれの方の状況に応じて入学時期を検討します。
魅力的なテーマがあなたを待っています
東京女子医科大学膠原病リウマチ内科学講座大学院で実施している主な研究テーマを示します。詳細は研究案内のページをご覧ください。
基礎医学研究
- 関節リウマチの発症分子メカニズムと予防方法に関する研究
- 関節リウマチの好中球におけるpeptidylarginine deiminase遺伝子多型と遺伝子発現の関連に関する研究
- 全身性エリテマトーデスの分子病態に関する研究
- ANCA関連血管炎の遺伝子解析による病因・病態解明
- 全身性強皮症の分子病態に関する研究
臨床医学研究
- 関節リウマチの大規模コホート研究(IORRA)
- 関節リウマチの医療経済学的研究
- 全身性エリテマトーデスの診断・治療に関する研究
- ANCA関連血管炎の臨床疫学研究、新規分子標的治療法の開発
- 全身性強皮症の診断・治療に関する研究
- 痛風の臨床疫学研究
- 脊椎関節炎の臨床疫学研究
- ビッグデータ解析によるリウマチ性疾患の薬剤疫学研究
海外留学への道が開けています
海外留学はあなたの視野を世界に広げるまたとない貴重な経験になります。東京女子医科大学膠原病リウマチ内科学講座には、海外留学経験者が数多く在籍しています。海外で研究室を主宰する研究者との交流も盛んであり、研究員(ポスドク)の紹介要請もしばしば受けています。大学院で学位を取得した後に海外留学生活を考えている方は、是非、ご相談ください。